終活社会福祉士のブログ

福祉の専門家の視点からのエンディングノートを書く意義や終活のお話しを綴って行きます。

自分との対話…

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

エンディングノートって

エンディングという言葉から、

人生の最期だけを考えるもの…と

思っていませんか。

 

実は、エンディングノートは、

それだけではありません。

自分のこれからの生き方を

見つめるものでもあり、

自分の価値観を見つめつつ、

自分との対話をする作業でもあります。

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例えば、

「最期の時は、大切な人に

そばにいて欲しい。」と、

考えたとします。

 

その願いを叶えるためには、

大切な人がそばにいてくれる

生き方を今からしていなければ、

それは往々にして叶えられません。

 

家族がいるのに、

入院した際に誰も来てくれない…

周囲から見ると、

「なんて冷たい家族なんだ!」と

映る場面があると思います。

中には、ただ単に冷たい家族…という

こともあるのかもしれませんが、

理由を聴いてみると

「やっぱり…」

ということも多くあります。

 

エンディングノートは、

ただ、書けばいいというものでは

ありません。

じゃあどうする?!の作業も

併せて必要です。

 

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活 #教育と教養 #知る備え

 

キョウイクとキョウヨウ⑤

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

キョウイクとキョウヨウ

 

元々の教養がなければできないこと、

それは、上手な世代交代であったり、

他人の手が必要となった際に、

素直に手を借りる潔さです。

 

今日は、素直に手を借りる潔さ

について、実践された方のお話しです。

 

わたしは、大島青松園という

ハンセン病回復者のみなさんが暮らしている

療養所で委託事業を運営しております。

 

Aさんは、ある日、入院され、

退院されたものの、車椅子での生活に

なりました。

これまで、ハンセン病の後遺症で、

お手は不自由でしたが、

極力、自分のことは自分ですることを

心情に生活しておられたこともあり、

これまで、一部、大切なものを

うちの金庫でお預かりしていましたが、

通帳を預かるなど、金銭管理についての

ご支援は、全面的に拒否されておりました。

 

それが退院され、

不自由なことがあれば…と伺うと、

通帳などすべて預けて、1番、うちの

サービスに依存度の高い形のサービスを

希望されました。

 

これには、少々、驚きました。

 

どの方も、当然、お金は大切です。

いきなり自身の意思で、

預ける、すべてを任せるという方は

それまで誰もいらっしゃいませんでした。

 

それは、うちのサービスでは、

ケアマネジメントの考え方を軸に、

極力、できるところは自身でしていただき、

認知症などで、徐々にしんどくなって

来た事柄に対して、

利用者さんとお話ししながら、

うちへの依存度を上げて行く形で、

信頼関係を作りつつ、支援計画を

変更しながら進める方が

ほとんどだったからです。

 

この委託事業を始めて、

この方ほど、スパッと自身の意思で

うちのサービスにお金を委ねることが

できた方は、後にも先にも、

Aさんだけだと思います。

 

それは、他人に頼る…、任せる…、

 

という行為は、

ご家族がいない方や、

ひとりで頑張って生きてきた方にとっては、

とてつもなく難しい行為だからです。

 

その難しさを知っておくことこそが

『知る備え』です。

もちろん、世の中には悪い人もいます。

時には、身を守るための頑なさも必要です。

しっかりしているうちに信頼できる

人を見つけておくことが鍵になります。

 

先日、久しぶりに園内にある納骨堂を

開けていただき、Aさんをはじめ、

旅立たれた方々にお会いして来ました。

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いつか来るその日…、

わたしもこうありたい…。

 

この潔さには、

学ぶところが多々あると思います。

 

みなさんは、どう思われますか?!

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活 #教育と教養 #知る備え

キョウイクとキョウヨウ④

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

キョウイクとキョウヨウ

 

元々の教養がなければできないこと、

それは、上手な世代交代であったり、

他人の手が必要となった際に、

素直に手を借りる潔さです。

 

今日は、上手な世代交代について、

以前から考え、実践された方のお話しです。

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わたしとその方は、地域をよくするための

とある委員会で、一緒に委員を

務めておりました。

 

前期では、

「わしは70歳で全部、辞める!」

と公言されつつ、次回も委員を務めました。

これは、他の方々もわたしも

必要な貴重な存在であったので

当然とめましたし、それを聞き入れて

くださったのだと思います。

 

そして今期、最終会…。

 

「わしは引退や。あとは頼むぞ!」と

本当に引退することにしたようです。

当然、今回も困るのでとめましたが…。

 

その際、地域の重鎮でもある会長さんに、

 

「会長、あんたも一緒に辞めよう!

わしらができることはした。

後は無理や!あとは若い人たち

任せようや!」

 

と言われていました。

 

わたし…、任されても同じようには、

とても出来ません…。

 

そう困惑する一方で、

みなさんに惜しまれつつ…、

自身はやりきった、

後は若い世代に託したいという男気に

どこか感動している自分もいました。

 

いつか来るその日…、

わたしも、こうありたい…。

 

生涯現役の在り方、生き方

私に教育してくださいました。

引退する形で役を整理し、

後身に託す…

これもある意味、断捨離かもしれません。

 

生涯現役!もステキな生き方ですが、

一方で、この潔さには、

学ぶところが多々あると思います。

 

みなさんは、どう思われますか?!

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活 #教育と教養 #知る備え

キョウイクとキョウヨウ③

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

キョウイクとキョウヨウ

まだ、書きたりません笑

 

エンディングノートは、

よりよく生きるために書くものです。

その後の生き方を考えるもの

でもあります。

 

元々の教養がなければできないこと、

それは、上手な世代交代であったり、

他人の手が必要となった際に、

素直に手を借りる潔さです。

 

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これは、言葉で言うのは簡単ですが、

なかなか実践するのが難しい…。

 

今日行くところがある、

今日用事がある

という毎日を送ることで元気な

シニアさんが増えるのはいいことですが、

一方で、大人になった子ども世代が

いつまでも年老いた親に頭を抑えられ…。

 

ある程度のところで、上手に家の中の

主導権を譲って行く…、

これも客観的に自身を見つめる教養が

なければ、なかなかできないことです。

 

それで苦しむ子ども世代の方々がいることも

知っておく必要があると思います。

 

上手な世代交代、上手に手を借りる潔さ…、

それも教養がなければ、

できないことだと思います。

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活 #教育と教養 #知る備え

キョウイクとキョウヨウ②

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

キョウイクとキョウヨウ

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じつは、これは…

『今日行くところがある』

『今日、用事がある』

いつまでも若々しく、

認知症にならないようにするための

老後の生活を促す、言葉でした。

 

これを終活の視点で捉えると…、

実は、元々の意味も大切だと思うんです。

 

それは、

本来の意味である『教育と教養』です。

 

終活で考えると、

これは『知る備え』です。

 

終活は、実践だけではなく、

親世代、子ども世代に共通して

自身、親の身体の変化、

来たる介護生活、仕事、お金の問題、

自身のこれからの生き方を

各々が知り、考える機会でもあります。

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活 #教育と教養 #知る備え

 

キョウイクとキョウヨウ①

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をして来た

 

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

キョウイクとキョウヨウと聞いて、

教育と教養と思いつく方が大半では

ないでしょうか?!

これは、

『100歳になっても脳を元気に

動かす習慣術』という書籍で

紹介された言葉なんだそうです。

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じつは、これは…

今日行くところがある』

今日、用事がある』

若々しく、認知症にならないようにするための

老後の生活を表す、言葉なんだそうです。

 

これを終活の視点で捉えると、

『自分のことを自分で決める』

という、自分を維持することにも

繋がります。

 

一見、全く関係ないように思える

認知症予防も大切な終活のアイテムです。

 

社会参加、他者とのコミュニケーション、

たくさん笑うことが、認知症予防の秘訣です。

 

是非、退職後は

キョウイクとキョウヨウを実践して

楽しい毎日を送っていただきたいと

思います。

 

#キラメキ社会福祉士事務所 #認知症予防 #キョウイクとキョウヨウ #エンディングノート #終活

 

終活の覚悟②

よりよく生きるためのエンディングノート作成支援をしてきた

終活社会福祉士 上田利枝です。

 

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引き続き、終活の覚悟について

書きたいと思います。

 

終活に取り組む覚悟も必要です。

 

あるシニアのおひとりさまの方…、

結果的に、覚悟がない方のご支援を

していたということになるのですが、

数年、マンツーマンでエンディングノート

作成支援からの、必要な事柄の繋ぎの

お手伝いなどをして来ました。

 

その間、何度も何度も…、

時間をかけ、日を変えての

意思確認を交えつつ、

自己決定支援を進めて行き、

いざ…!と、

ご希望に沿って実行の後押しを始めると、

「せっかちだ…。」

「わたしは、まだやりたくなかった。」

「無理にやらされる。」

との訴え…。

 

誰でも不安になることがあるのは

理解できます。

 

ですが…、結局は、

その方は、残念ながら…、

 

まだ備える覚悟ができていなかったこと、

自分の人生の老後の生活…、

終いかた、

残される方々の幸せまでを

考える力…ストレングスが

低かったのだと思います。

 

エンディングノートは、遅くとも、

60歳には書き始めてください。

 

気力体力があるうちに…

自分への思いやり、

他者への思いやりを

形にしておく必要があります。

 

わたしも勉強させていただきました。

覚悟ができていないと分かったら、

『放置』も立派なテクニック…ですね。

 

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